2010年(平成22年) 夏
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2010.07.4 至仏山(2,228.1m) 曇り ワンダーフォーゲル部山行 |
2日目7/4 5:30 至仏山へ(山の鼻) |
久しぶりの尾瀬。前回の記録をみると平成元年の5月26日であった。前回の山行は、金曜日深夜に富山を出発し、翌日大清水から尾瀬沼を経て燧ケ岳を登り、下田代十字路の尾瀬小屋に宿泊し、翌日ミズバショウの咲き乱れる尾瀬ヶ原を通って、鳩待峠に至るというものであった。天候に恵まれ心に残る山旅であった。その時になだらかな至仏山の稜線を間近にみて次の課題としてそのなだらかな斜面を滑ってみたいと以前から考えていた。 正月に今年度の計画をたてたときは、5月のゴールデンウィークに滑りに行くか、あるいは岳会の行事として組み込んでもらえばどうかと漠然と考えていた。ミズバショウが一段落して静かになった花の時期もいいのではと。 前日の7月3日、鳩待峠から山の鼻にある国民宿舎に向かう。宿にザックを降ろし、尾瀬ケ原方面を目指して散策する。尾瀬の湿原にワタスゲのお花畑が広がっている。カキツバタ、ツツジ、ニッコウキスゲも少し咲いている。 翌7月4日、4:00に起床し、出発の準備をするも雨が強く出発時間をすこし遅らせることとした。 5:25 雨上がりの中を至仏山に向けて歩きだす。登り始めは登山道に流れ落ちる雨水を気にしながら見通しのない樹林帯を黙々と進む。 |
一時間ほど歩いたところで振り返ると眼下に尾瀬ケ原とガスに煙る燧ケ岳が見えてくる。おもわず穂高の替え歌をつくってしまった。 「 燧よさらば、また来る日まで ! 至仏に至る花の道 ! かえりみすれば遠ざかる、遠ざかる ! まぶたに残る尾瀬ケ原 ! 」 8:40 ようやく至仏山に到着。軽いものを口にし、お湯を沸かしてスープやコーヒー等を飲み暫しくつろぐ。 9:10 至仏山を後に鳩待峠を目指して出発。雨のせいだと思うが道がぬかるんで歩きにくい。滑らないよう慎重に下る。 11:25 鳩待峠に到着し、迎えに来ていたバスに乗り込む。40分ほど走って老神温泉 湯元華亭で汗を流す。 温泉の後は、恒例の生ビールで乾杯となった。昼の酒はよくすすみ大いに盛り上がった。 |
14:10 山の鼻分岐点 | ワタスゲ |
カキツバタ | 池塘 |
2日目7/4 7:12 尾瀬ケ原と燧ケ岳 |
12:27 ハクサンコザクラ |
ホソバナウスユキソウ | ハクサンイチゲ |
9:08 至仏山 | 10:20 オヤマ沢 |
シナノキンバイ | 13:40 老神温泉 湯元華亭にて |
2010.07.18 大猫山(2,070m) 快晴 |
8:40 大猫平からの剱岳 |
3時間程度の手軽さから夏山のトレーニングにここを選んだ。猫又山まで周回すればかなり重たいコースとなるが、大猫のピストンとした。このコースは、平成20年の9月以来となる。この時期としは初めてであった。 5:00に自宅を出発し、馬場島へ向かう。登山口の駐車場までは手前の橋が架かっていないため、行けず手前で車を降りる。 6:10 仮橋を渡って、10分ほど歩き、登山道入り口を出発。いきなり急な登りが待っている。2時間ほどは、黙々と歩くしかない。それでも、樹林帯は、強い日差しが差し込まず標高を稼く゜ことができる。 8:30 傾斜が緩くなり、大猫平に。それまでと景色が一変する。池塘が点在し、剱を眺めるにもよく楽園の趣がある。 |
橋が架かっていない 車はここまで 9:30 大猫山に到着。大猫平からはまた急な登りが始まるが長くはなく、稜線付近からはなだらかで、展望もよく、快適な稜線歩きが堪能できる。高山植物は、これからが本番といったとろか一斉には咲いていない。暫し休憩し、元の道を引き返す。 12:20 急登の続いた道のため速くは下れないが、ようやく大猫山登山口に到着。沢の水で顔を洗うとひんやりとして気持ちがよかった。 |
9:04 大猫平と大日連山 左端:浄土山 |
イワイチョウ | チングルマ |
9:25 大猫山頂上付近と猫又山 |
2010.07.24 焼岳北峰(2,393m) 快晴 |
10:11 南峰、北峰鞍部の稜線を目指して |
夏山本番のこの時期に登るのは、初めてで、あらためて展望のいいところだと実感した。 焼岳へのコースは、新穂高温泉への途中である中尾温泉からのルート、上高地からのルート、中ノ湯からのルートがある。今回の中ノ湯コースは傾斜や所要時間など初心者向けの手頃なコースである。 5:00に自宅を出発し、中ノ湯へ向かう。途中の安房トンネルは、高速道路無料化の対象となっている。登山口の駐車場に着くが、もうすでに満車で止めることができない。少し下がって駐車スペースを確保する。 7:30 準備をして、登山口へ向かい出発。ブナ林と笹の続く気持ちのいい道を進む。地図に載っている中ノ湯コースは、上高地へ向かう交通規制がかかっている出発点付近から道が付いているが、現在よく利用されているのは、中の湯温泉旅館付近からの新道である。温泉の方が道をつけられたようだ。 9:05 のんびり歩いて約1時間半で南峰と北峰が見える平坦な場所に着く。ここからは樹林帯を抜け、植生も低木となり、日差しが直接当たるようになる。さらに進むと岩がごろごろとした道となり、稜線がだんだん近くなる。 |
気持ちのいい緑の登山道 10:30焼岳の南峰、北峰の鞍部に出る。岩の間から煙が出ているのがわかる。頂上へはもうすぐである。 10:40 焼岳北峰に到着。頂上は360度の展望が広がっている。前穂高から吊尾根、奥穂高、槍へと続く峰々。笠ケ岳、乗鞍岳、上高地と素晴らしい。少し休んで焼岳小屋方面へ向かう。 11:50 焼岳小屋の少し手前にある焼岳展望台で昼食とする。 12:40に出発し、上高地側登山口には14:40に着いた。田代橋まで来るともうそこは観光客で賑わっている。 15:00帝国ホテルに到着し、タクシーにて中ノ湯ルートの登山口に向かう。 帰りは、日本秘湯を守る会会員 中の湯温泉旅館で汗を流した。 |
9:05 焼岳が見えてきた | 9:31 焼岳稜線を目指して |
10:30 稜線(南峰、北峰の鞍部)に出て |
10:42 焼岳北峰 | 11:06 焼岳小屋と右に上高地への登山道が見える |
12:35 焼岳展望台からの西穂、奥穂、吊尾根、前穂高 |
2010.08.21 猫又山(2,378m) 晴後曇り |
10:05 猫又山の稜線より仰ぐ剱岳 |
燕岳山行以来であり、体がなまっているのがわかる。暑くてどうしょうもない中、無性に汗をかきたくて出かけることとした。 5:00 自宅を出発し、馬場島へ向かう。7月中旬に同じ登山口に来た時は、登山口手前で橋が架かっていなかったため、そこで車を降りたが、今日は、橋が架かっており、難なくブナクラ取水堰堤の登山口まで行くことができた。 6:15 登山口を出発。ブナクラ谷を黙々と登っていく。最後の岩場を除いて傾斜はきつくない。 8:45 登山口から約2時間半でブナクラ峠に到着。後立山の眺望が眼前に広がっている。振り返ると詰めてきたブナクラ谷と大日連山がそびえている。 8:55 峠を出発する。右に行けば赤谷山、左が猫又山への道である。ここからは、傾斜が急となる。確かに道はあるが、笹や低木が覆いかぶさり、それをかき分けながら進む。 |
8:50 ブナクラ峠 11:00 約2時間で猫又山に到着するが、途中からガスがかかりはじめ剱岳の展望がきかない。山頂付近は、ハクサンコザクラ等が咲き乱れる草原となっている。テント組の1組とすれ違ったのみで山頂付近は、貸切りであった。、強い日差しも雲に覆われ、涼しくいつまでも寝そべっていたくなる気持ちのいい別天地だ。 昼食の後、釜谷山へと続く登山道を確認するが草木が道を覆いつくしかなり時間がかかりそうである。 12:00 頂上を出発し、ブナクラ峠へ向かう。途中、テント泊の者とすれちがう。頂上付近の雪渓を気にしているようなので、水の確保ができる旨伝えた。 13:25 ブナクラ峠に着く。 15:35 ようやく登山口に到着し、暑かった山行をふりかえる。頂上付近こそ快適であったものの、風もあまりなく暑さとの戦いであった。水を2.5リットル程持っていったが、残ったのは僅かであった。 |
8:50 後立山連峰 | ブナクラ谷をふりかえる 正面 大日連山 |
10:34 ハクサンコザクラ | ハクサンコザクラが咲き乱れる |
10:59 猫又山山頂付近からの釜谷山、毛勝山 |
10:59 頂上付近 | 11:00 猫又山 |
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