2009年(平成21年) 夏
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2009.06.14 鍬崎山(2,089.7m) 曇り後小雨 |
9:30 鍬崎山頂上 朝、空を見上げるとなんともすっきりしない天候であるが、今日は、トレーニング山行と位置づけて自宅を出発。午前中には山から降りてきたい事情があった。 6:00前に立山山麓ゴンドラ駅に到着し朝一番のゴンドラで頂上駅に向かう。準備を整えて出発したのは、6:15であった。出発して間もなく瀬戸蔵山に近い地点で猿の群れに遭遇。木の上が騒がしいので猿がいるとは思っていたが、ボス猿と思しき猿が近くまで寄ってきて歯を剥いて威嚇を始めた。群れに危害を加えないか監視にきたのだろう。 進行方向に猿の群れがおり、進もうにも進めない。退却しても追っかけてくるので困っていると何匹かの猿が後ろに回り挟み撃ちの状況となった。 → |
さすがに怖くなったが、瀬戸蔵山方向に突破し、群れから離れることで追ってこなくなった。おかげでかなりの運動をしてしまった。息が荒い。 7:15大品山に到着し、一息いれる。水分を摂ることでようやく落ち着き、鍬崎山を目差す。ペースを乱されたことで、最後は、足取りが重かった。 頂上には9:30に到着したが、視界が利かない。写真を撮って早々にひきはらう。 頂上から少し下ったところで小雨が降ってきた。木々の中にいるので合羽を着るまでもない。朝の事があったので恐々瀬戸蔵山附近を通過したが、ゴンドラ駅はもうすぐである。 12:30分ゴンドラ終点の登山口に到着。蚊に刺され、猿に威嚇され散々な山行であった。 |
2009.06.27 大日岳(2,501m) 晴れ後曇り |
11:25 大日岳直下の雪渓を登る |
8:55 チングルマ(大日平) 大日岳には、毎年のように登っている。大日平までのものも含めると二十数回は行っていると思う。記憶のみで記録のないものもたくさんあり、そもそもホームページに記録を残そうと考えるに至るきっかけとなった。 登山を振り返って体の状態を見れば、これから始まる夏山に向けて現在の体力がどの程度であるかの指標となる。 アルペン村に6:30に集合し、称名の駐車場に向かう。準備をして、7:10に出発。大日平までは、ゆっくりとしたペースで登っているが、後ろからかなり速いペースで追い越していくグループもある。追い越していったものの、息が上がっている者もいる。 確実に大日岳に登るコツは、いかに体力を温存して大日平に着くかに尽きる。 → |
本当の登りは、大日平から始まる。 大日平が見え始めると弥陀ヶ原、鍬崎山、薬師岳、立山など視界が広がってくる。また、チングルマもちらほら咲いている。大日平山荘に到着したのが9:05であり、私にとっては、早いペースで登ってきたことになる。 平からどんどん高度を上げ水場を経てやがて大日小屋が見えてくる。稜線の鞍部にでると剱岳の勇姿が目に飛び込んでくる。毛勝三山や立山の眺望もいい。ここから頂上までは雪渓を登りつめる。11:30大日平から2時間半で頂上に到着。剱岳をバックに写真を撮ってもらい昼食とした。 称名の駐車場には、15:25に到着し、3人でソフトクリームを食べながら余韻に浸る。充実した山行であった。 帰りは、白樺ハイツで汗を流し帰路についた。 |
9:58 水場より大日岳稜線を望む | 10:40 大日平、弥陀ヶ原、薬師岳遠望 |
11:03 大日小屋が見えてきた | 11:30 大日岳直下 後方立山 |
11:30 頂上から剱岳 | 13:38 大日平 |
2009.07.5 白木峰(1,596m) 曇り |
9:30 頂上から浮島の池への稜線を行く |
9:05 白木峰頂上への登り ニッコウキスゲを観賞するに今が旬の山 白木峰。 いつでも行くことができると言う意識があったが、考えてみると昭和62年に登ったきり。車から降りて1時間程の山であるが、登山口まで舗装がされていない凄い悪路であったということが意識の中に以前からあって敬遠してきたのだろう。昔と比べ随分と道はよくなったと聞いていた。 昨日は仕事で、今日は貴重な梅雨の晴れ間、薬師岳か僧ヶ岳あたりを検討していたのだが、娘が陸上部の応援で朝早くから留守にするので妻がどこかへということになった。 迷わず今が旬の白木峰を選択。天気は期待できないが、ニッコウキスゲが満開の頃ではないかと考えた。 → |
自宅から2時間弱で登山口駐車場に到着。 7〜8台とめることができる駐車場はもう既に埋まっており、順に片側の路肩に駐車できるスペースから埋まっている。幸いなことに登山口近くの路肩に止めることができた。 8:25に登山口を出発し、頂上には、あっけなく9:10に着いた。汗も出ずトレーニングにもならないがニッコウキスゲの群生は、素晴らしいの一言である。写真を撮って、浮島の池に向かう。 頂上から浮島の池までの稜線は、天空の別天地であり、 9:45浮島の池に着いた。 帰路は、頂上附近の地塘で軽い食事をし、頂上には向かわず、白木峰山荘に向かい、ここから少し下ると林道に出る。林道沿いの斜面に思わぬフキの群生があった。雪解けから出てきた柔らかいフキであった。今晩、早速キャラブキにして酒の肴とした。 高山植物は、チングルマ、水芭蕉、ニッコウキスゲ、コマクサ、カタクリ、コバイケソウなど多く群生していると見ごたえがある。白木峰頂上附近一帯のニッコウキスゲの群生は、一見の価値がある。 |
9:11 白木峰頂上 | 9:25 白木峰頂上附近の池塘 |
9:26 頂上から浮島の池への稜線にて | 9:28 頂上から浮島の池への稜線にて |
9:40 イワイチョウ | 9:40 ニッコウキスゲ |
9:45 浮島の池 | 9:53 浮島の池 |
10:12 頂上附近にて | 10:31 ニッコウキスゲと池塘 |
2009.07.19 室堂周辺散策 風雨 |
9:53 シャクナゲ 芝園小学校で6年生を対象とした立山登山の計画がある。その下見登山が1泊2日で計画されており、芝園小中学校の設計者工藤さんも参加されるということで声をかけていただいた。 昨日から宿泊していたグループと室堂山荘で合流し、コーヒーを飲みながら今日のコースを決めた。雨はそれほどふっていないが風が強い。トムラウシ山の遭難事故も生々しく、当初計画していた雄山〜別山〜雷鳥沢コースを中止とし、ミクリガ池、地獄谷周辺を散策して帰ることとし、9:00頃に山荘を出発。 室堂は、各登山コースの出発点であり、また、疲れ果てて帰ってくる到着点でもあるため、室堂周辺をじっくり時間をかけて散策した記憶がない。意外なことにこの時期、シャクナゲの咲いている花は少ないが、周辺に多くの木があることにあらためて驚いた。 → |
10:11 雷鳥荘附近
また、チングルマ、ハクサンイチゲ、コイワカガミ、アオノツガザクラ、ゴゼンタチバナなど際立った群生はないものの楽しむことができた。 * 無理な力がかかったのであろう新品のザックカバーの外周を覆っているゴムが切れてしまい、カバーとしての用を成さなくなり、雨が強くならないよう祈っていたがそれ程の雨は降らなかった。 |
2009.07.25 蓮華温泉〜天狗の庭 曇り後雨 |
11:16 天狗の庭からの雪倉岳 |
9:53 駐車場 ここ2〜3年、山スキーで白馬乗鞍岳に出かけているが頂上からどっしりとした山容の雪倉岳が気になっており、また、学生時代に白馬岳方面から朝日岳・栂海新道縦走の際通過した以来となっていることなどから雪倉岳に登りたいとの想いが強く、今年の山行予定に組み込んでいた。 雪倉岳の計画を今年の3月に話をしていたところ賛同者がおり7月25日に登ろうと早くから決めていたが、梅雨前線が依然として近くにあり、すっきりしない天候が暫く続いていた。雨の予報ではないためもう一人の希望者とともに雪倉岳を目差すこととした。 → |
6:45蓮華温泉駐車場に到着し、登山口を7:00に出発した。約1時間で瀬戸川渡渉点に到着したが、橋が架かっていない。渡れそうなところを探すが水量が豊富で流れも速く、ザイル等も持ち合わせていないため渡ることを断念した。蓮華温泉に引き帰す途中でこれから仮橋を取り付けに向かう人と出会って話を聞いた。出発時に蓮華温泉で確認をしてから行くべきであった。 9:30蓮華温泉に到着し、ロッジ裏から白馬大池に繋がる登山道で標高約2,100mの天狗の庭を目差し、雪倉岳を正面から眺めて帰ろうということになった。登り口から2時間弱の11:15に天狗の庭に到着し正面の雪倉岳を眺めながら、昼食とした。 昼食を摂っている最中から小雨になり、雨の中を下山。 13:15蓮華温泉に到着し、ロッジの温泉に入る。少々熱いが大きな窓から朝日岳の稜線が見渡せる絶好のロケーションとなっている。前回来た平成5年の山行を思い出しながら帰路についた。 |
7:03 蓮華温泉ロッジ | 7:56 ?名前ご存知ならばご一報ください。 |
2009.08.15 雪倉岳(2,610.9m) 晴れ後曇り |
11:16 鉱山道2,504m分岐点からの小蓮華山〜白馬岳の稜線 |
7:58 瀬戸川に架かる仮橋 7/25に雪倉岳を目差して出かけたが、瀬戸川に架かる橋がなく、水量豊富で流れも速いため、断念している。お盆は家族と別の山行を計画していたが、急に行けなくなり、それではと再度挑戦する機会を得た。 4:50に自宅を出発し、 7:00前に駐車場に到着するも1台も空いていない。少し戻ってほどよい路肩にスペースを見つける。 8:00 瀬戸川渡渉点に到着し、難なく仮橋を渡る。 10:45 瀬戸川渡渉点から2時間45分で製錬所跡に到着。ここまでは、黙々と樹林帯の中を進むが、この辺りから山岳的な風景が望めるようになった。雪倉岳や小蓮華山の稜線などが見えている。さすがにこのコースを登る者はいないようで、上から降りて来た3組の登山者とすれ違い、言葉を交わす。 11:35出発から約4時間半かけて白馬からの稜線分岐点(2,504m)にようやく到達。この分岐点にでると景色が一変する。小蓮華尾根から続く三国境・白馬岳、旭岳が望め、眼前には鉢ケ岳、雪倉岳がそびえている。 12:45 鉢ケ岳へは、巻道で頂上は通らず、巻き終わったところで避難小屋に到着し、ここから登りとなり頂上に至る。 → |
以前にこのピークを踏んだ時は縦走路の一ピークにすきず特段の感慨も無かったが、この山だけにこだわり、下から苦労して登ってくると妙に達成感が湧いてくる。また、同じ山でも季節により、登るルートによって随分と違った味わいがある。主な縦走路となる後立山のピークは、すべて踏んでいるが、唐松岳、鹿島槍ケ岳、針ノ木岳、朝日岳、雪倉岳などのように一座ずつ丁寧に登るのもいいかもしれない。もちろん峰々を縦走できるのは、山の醍醐味であることにかわりはない。 頂上では、昼食を兼ねて15分休憩し、今来た道をひき返すこととした。 16:20 頂上から3時間20分後、ようやく瀬戸川渡渉点に到着し、一安心といったところか。時間も気になっていたため、必死で降りてきた。 17:00 蓮華温泉に到着し、ロッジの温泉に入る。3週間前にも来ているが、大きな窓から朝日岳の稜線が見渡せる絶好のロケーションが気にいっている。 蓮華温泉を出て、自宅に帰ると20:00過ぎであった。 |
9:53 鉱山道 | 10:53 鉱山道から望む雪倉岳 |
11:08 稜線間近かの鉱山道 | 11:27 鉱山道2,504m分岐点からの小蓮華山〜白馬岳の稜線 |
11:34 鉱山道2,504m分岐点からの白馬岳(左)、旭岳 |
11:35 鉱山道2,504m分岐点からの鉢ケ岳(左)、雪倉岳 |
12:45 雪倉岳頂上 | 13:15 雪倉岳から見た鉢ケ岳 右下:避難小屋 |
2009.08.28〜29 新穂高〜三俣蓮華岳 曇、翌日雨 |
13:40 三俣峠 今回の山行は、山岳観光・市長サミットに出席という公務でのものとなった。2:30に迎えの車に乗り、副市長のマンションに向かう。新穂高には、4:30に到着。ここで昨夜遅くに新穂高に到着し駐車場でテントを張り仮眠をとっていた大町市の方々と合流。さらにわさび平に向かう森林管理所ゲート前でKNBカメラマンと合流し、あらかじめ申請していた鍵でゲートをくぐる。通常1時間20分かかるところを車で20分。わさび平小屋には、5:20に到着。 私の役割は、市長と別ルートで参加することとなった副市長に同行して15:00までに三俣山荘に着き取材をすることとサミットの様子を取材していただくKNBの方と同行することであった。 KNBの方は、毎週木曜日のKNBリアルタイムのなかで放送されている「旬景富山」を担当されているカメラマンで、以前、雪がある時期の白鳥山から犬が岳への風景や冬の牛岳の登山の風景を何気なく表現されており、凄い人がKNBにいるものだと感心して放送を見ていた。 5:35わさび平小屋を出発し、秩父沢、シシウドガ原を経て8:50ようやく鏡平小屋に到着した。 → |
鏡平小屋から約一時間で弓折岳と双六方面との分岐に着くが、その途中で「リピート山中」という名で山小屋などにおいてコンサートを行っている方がギターを取り出し歌っていた。遠くで聞いているときはラジオかと思っていたが、生演奏であり驚いた。普通の曲ならば心が動かなかったと思うが、新田次郎の小説「孤高の人」の主人公「加藤文太郎」をモチーフにした曲であった。学生時代、山に登り始めた頃に夢中で読んだ記憶があり、歌唱力もあり、すっかり感動してしまった。再び弓折岳との分岐点で再会し、我々が富山市と大町市のもので山岳サミットに向かう途中であるとわかり、あらためて始めから演奏していただき、CDまでいただいた。 双六小屋には、11:20 に到着し、昼食とした。この時間であれば、ここから三俣山荘までは2時間余りで15:00からの鼎談に間に合うと思うと少し気が楽になった。 14:15 三俣山荘に到着 計8時間40分。準備をして15:00からの山岳観光・市長サミットの会場(食堂)に向かう。 |
10:12 弓折岳分岐で歌うリピート山中さん(HP) | 山岳観光サミット 3市長などによる鼎談、懇談会 |
昨日の山岳観光・市長サミットでは、市長など3市の代表による鼎談と山小屋経営者(三俣山荘、太郎平小屋、双六小屋、野口五郎小屋)との懇談という形で進められ、このサミットで感じたことを書いてみる。 山岳観光といっても、登山道、登山道入口までの道路、山小屋、トイレなどの整備が重要な鍵を握る。しかしながら、山小屋には登山道整備の名目でわずかな費用が出ているだけで、危険な箇所にクサリやハシゴの整備が必要と感じつつもなかなか手がまわらないのが実態のようだ。自前で整備していただいている場合もあるようで、一度整備したからといって毎年、崩落等により、刻一刻と状況が変わるのが登山道。 そもそも登山道は、どこがどこまでどの程度管理すべきなのか、あいまいであり、そのことが山小屋に負担をかけているとの意見が多くあった。 そのとおりだと思う反面、あまり突き詰めていくと管理者にすべての負担と責任を要求することにもなり、 → |
10:29 双六から鏡平への登山道で 負担の軽減についても考える必要があるかもしれない。 奥入瀬渓流の遊歩道附近で女性が落木に当たって大怪我をした事故の最高裁判決では、国と県の管理責任を認めた 。このように管理者にのみ負担を強いると入山規制ということになるのかもしれない。そもそもこういった山岳に関係する様々な事を各市の代表が実際に山に登って議論すること自体意義があったように思う。 朝起きると凄い音をたてて雨が降っており、三俣蓮華岳への登山や清掃活動等は中止となり、そのまま下山することとなった。三俣山荘を7:05に出発し、15:15わさび平小屋に到着し、迎えに来てもらったバスで新穂高に向かった。三俣蓮華岳は、三俣峠から目と鼻の先であり、登りたいと思ったが、公務ということもあり、団体行動に従った。 |
11:30 鏡平附近 | 11:43 鏡平に到着 |
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